えぬえす工房
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2019/05/13

AT-x510-28GTXを静音化+ファン端子の増設をしてみる

秋葉原やヤフオクで投げ売りされている、10Gアップリンクを備えたL3SWであるAT-x510-28GTXを改造してみました。

  • ファン交換による静音化
  • ファン端子を増設する

ご注意

毎度おなじみになっていますが、ここに書いてある情報の利用は自己責任でお願いします。

2980円+taxでL3SWが買えるだって!?

すべてはこのツイートから始まったのである・・・

秋葉原やヤフオクで、どこかから放出されたと思われる通称「耳なしアライド」ことAT-x510-28GTX(以降、x510と表記)です。

ラックマウント用の金具が付属していないことから耳なしと呼ばれているようです。

このスイッチの特徴は以下の通りです。

  • 24ポートGbE、4ポートSFP+ L3SW
  • スタックモジュールを使うことでスタック可能
  • 冗長電源
  • 別売りライセンスで、OSPFv3等にも対応

今出回っているx510は別売りライセンスが入っているようで、4ポートとはいえ10GbEに対応しているL3SWとしては破格の値段。

あまりの安さに複数台買う人も居るくらいです。

(5/15追記)5/14の午後には、2980円で売っていた店舗で値上げがあったようです。現在は4280円になっています。

騒音について

元々からラックマウントされるようなスイッチにしては静かな方だとは思いますが、一般家庭(?)に置くには若干厳しい面もあるかと思います。

一応、負荷によって自動でファンの回転数はコントロールされるようです。

じゃあ改造しよう

フタは電源ケーブルを接続する面にある4本のプラスネジを外すことで開けることができます。

なお、ネジのうち1つは封印シールが貼られています。 まぁ中古で買っているのでそんなもん関係ないと思いながら剥がします。

開けると中はこんな風になっています。

フタを開ける

ファンは60mm角15mm厚の12Vファン、DELTAのAFC0612DB-F00が使われています。

データシートのピンアサインを見てみると、ピンアサインが書いてあります。

ファンのピンアサイン

分かる人はすぐピンと来ると思いますが、これはPCで使われている12Vファンと同じピンアサインになっています。

(5/15追記)順番が違うように見えますが、ケーブル色が書いてあるので確認してみるとPC用と同じピンアサインだとわかります。

しかし、端子の逆挿し防止用の突起の位置が異なるのでPC用のものをそのまま使うことはできません。 基板側の突起を切り落とすことで対処します。

PC用のファンを接続

ちなみに、ファンの回転数が3000回転を割ると異常状態として扱われます。 なので、ファンを選ぶ際はご注意を(自分はこれを使いました)

ファン端子を増設する

基板を眺めていると、もう一つファンが付けるために使えそうなところがあることに気が付きます。

怪しいところ

CPUのヒートシンクがかなり熱くなるので、ファンを増設することで熱対策を行おうと思います。

まずは電源を入れた状態で各ピンの電圧を測定してみます。

  • 1番:12V
  • 2番:GND
  • 3番: 3.3V(プルアップ)
  • 4番:GND

非PWMファンであれば使えそうなので、ピンヘッダを立てます。 使うのは普通の2.54mmピッチのもので大丈夫です。

結構な熱容量を持っている基板なので、特にGNDは強敵かと思われます。 各自工夫してうまくはんだ付けしてください。

CPUにつけるファンは40mm角10mm厚のものを使いました。 また、耐熱両面テープで止めています。

最終的に、こんな感じになりました。

改造完了

CPUへのファン増設は効果が大きいので、やってみても良いかと思います。

おまけ:12cmファンを付けてみる

こんなツイートを見かけたので、余っていた薄型12cmファンを付けてみました。

12cmファン

CPU以外のチップも冷やせるのでネタではなく効果があります。冷えまくりモテまくり(某雑誌広告風)

おわりに

いろいろ遊べるスイッチです。 まぁ改造に金突っ込むとすぐ本体価格超えてしまいそうなのが難点(?)ですが。

メイン基板が小さいので、工作が得意な人は筐体を加工してあれこれしてみるのも良さそうです。

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NV

気づいたら組み込みセキュリティをやっているエンジニア

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